脾臓破裂
3月28日(土)
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久しぶりの症例報告になります
ずいぶんと暖かくなってきましたね
花粉に毎日悩まされていますが
急に冷え込む時間帯などもあるため
皆さんも体調を崩されないようにしてくださいね
さて今回は脾臓破裂の症例です
別の病院にて脾臓の腫瘍があることを告げられましたが
持病(心臓病・腎臓病)があるためどうすることもできないとのことで
当院に来院されたダックスフンドの男の子です
来院時はグッタリしており、重度の貧血を呈していました
エコー検査などから脾臓腫瘍の破裂からの腹腔内出血と診断
確かに心臓病や腎臓病もありますが
当院の麻酔プロトコルであれば問題はないと判断し手術に踏み切りました
以下、手術中の写真になりますので苦手な方は注意してください
麻酔時間を最小限にするべくスタッフも迅速かつ正確に準備を進めます
開腹後、すぐに出血している脾臓を確認しました
腫瘤から出血しており、その部位には大網が癒着していました
ソノサージも用いながら最小限の手術時間・出血量で手術を進めていきます
癒着もあるため慎重な作業が必要となります
無事に摘出できました
また肝転移の有無も調べるため同時に肝生検もおこなっています
これらはお世話になっている大阪府立大学に病理検体として提出します
そして手術は無事に終了しました
よく頑張ったね
そして病理結果は・・・悪性の腫瘍「血管肉腫」でした
血管肉腫は非常に転移性が強く、術後の平均的な生存期間も半年に満たない悪性の癌です
しかし現在も再発の兆候はあるものの
ギリギリだった子が元気にご飯を食べて、家族と幸せな時間を過ごしてくれています
こうやって最後の生活をしっかりと家族と過ごせるように
手助けするのも獣医師の仕事の一つだと信じています
癌というのは本当に厄介な病気です
今も動物の死因の一位には人間同様癌が上がっています
しかし初期で見つかれば完治できる病気です
早め早めの健康診断で異変に気付いてあげるようにしましょう
「元気だから大丈夫」ではなく
「元気だからこそ今のうちから健康診断」を心がけるようにしてください
そうすれば悔しい思いが少なくなるのかな、と思っています
宜しくお願いします
それでは今日はこの辺で・・・・
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