膝蓋骨脱臼の手術(滑車造溝および脛骨粗面転移術)
5月4日(月)
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ゴールデンウィークも始まり京都は観光客の方の数が増えたようにも思います
一緒に旅行に出かけられるワンちゃんも多いかと思いますが
旅先で調子を崩したりしないように注意されてくださいね
先日トリミングで来院されたワンちゃん
元気に走り回って愛想を振りまいてくれるとても良い子ですしかし昨年に膝の手術をおこなっています
今は元気に走り回ってくれていますが
以前は跛行(びっこ)していました原因は小型犬に多い
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)という病気です
以前にも少しご紹介しましたが
小型犬では非常に多く
「膝蓋骨」いわゆる「膝のお皿」が内側に外れてしまう病気です
症状のない場合は日常のケアや内科治療で問題なく過ごせることも多いですが
跛行がなかなか治らない場合や
将来的に関節炎を引き起こすことが 予想される場合は
手術を検討する必要が出てきます
今回の症例では手術適応となりましたが
判断は個々によって変わりますので心配な方は御相談ください
さて手術前のレントゲンですが・・・
右に赤丸で囲っていますが膝のお皿が中央線からズレてしまっているのが分かると思います
これを手術で修復していきます
(今回も手術中の写真が出てきますので苦手な方は注意してください)
麻酔をかけて仰向けに寝かしたあと
膝にメスで切開を加え、膝関節を丁寧に露出していきます
膝蓋骨脱臼の症例では膝のお皿がはまっている溝が浅くなっています
そのためまずは造溝術といって溝を深くする処置をしていきます
また膝蓋骨脱臼の経過が長い症例では
膝のしたの骨(すね)の位置が普通の子と違ってズレてしまっているので
脛骨粗面転移術といって骨の位置を移動させる処置を施します
細い骨に細いピンを打ち込んでいくので極めて繊細な手技が必要となる瞬間です
丁寧にかつ迅速に手術を進めていきます
無事に手術も終了して数週間後ですが・・・
術後のレントゲン写真でも
修正した膝のお皿の位置や、ピンの角度も問題ありません
このように膝蓋骨脱臼は小型犬に多い病気ですが
手術で治す事のできる疾患です
しかし手術の時期や手術すべき症例かどうかは個々によって異なりますので
膝のお皿が外れやすいと言われた事のある方は
御相談頂ければと思います
なにはともあれ
元気に走り回れるようになって良かったね
よく頑張りました
それでは今日はこの辺で・・・・
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