子猫のおハゲ
6月26日(火)
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平野:6月30日(土)午後
こんにちは、獣医師の廣畑です。
今回は、ある皮膚病についてお話ししたいと思います。
屋外で拾われたという子猫がクシャミをするということで来院されました。
診てみると、顔・背中・足先などに写真のような脱毛病変がありました。
検査の結果、子猫は皮膚糸状菌症を発症していることが判明しました。
この皮膚病は皮膚糸状菌という真菌(カビ)に感染することで起こります。
精神的・肉体的ストレスの多い環境下で飼育されている猫、子猫、
猫白血ウイルス・猫免疫不全ウイルスに感染している猫、他基礎疾患を抱えていて
免疫が落ちている猫などで多く発症します。
症状としては顔・耳・四肢に円形の脱毛病変が見られ、フケが増えたりもします。
痒みの程度は様々です。多く場合は軽度ですが、時に強い痒みを伴うことも
あります。
この皮膚病の治療は抗真菌薬の外用療法による治療及び内服薬を用いた
全身療法があります。
外用療法は局所感染の場合には可能ですが、患部を舐めたり引っ掻いて、
感染が気付かないうちに広範囲に広がっていることがあります。
なので、外用療法だけでは十分に治療できない場合があります。
内服薬を用いる場合は食欲不振・嘔吐・下痢・肝毒性などの副作用に
注意しなければいけません。
これらの抗真菌薬を用いた治療に加えて、毛刈りやシャンプーをする場合もあります。そうすることでより一層の治療効果が期待できます。
多くの健康な動物ではこの皮膚糸状菌症は自己修復する疾患で、
何の治療をしなくてもある程度の時間が経てば自然治癒すると言われています。
しかし、治癒までの間は周りの環境を汚染することになってしまいます。
また、基礎疾患があったり免疫が落ちている動物などでは治癒しにくくなり
病態が悪化することもありますので適切な治療が必要と言えます。
皮膚糸状菌症で気をつけなければいけないのは人間にも感染する危険性が
あるということ!つまり、人獣共通感染症なのです!
もし、お家のワンちゃん・ネコちゃんで気になる皮膚症状があれば
早めにご相談下さい。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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K.Hirohata@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER