おしっこが出ない。
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こんばんは、獣医師の國廣です。
最近友達から「マヤ暦」というものを教えてもらいました。
何でも生年月日だけで、その人の人柄などを色と紋章で教えてくれます。
普段は占いなど信じない私ですが、一応やってみました。
すると、当たる!当たる!
適職なんかも教えてくれるんですが、
「生命体に関する仕事が向いています。」とのことで、
獣医が天職であることが分かりました。笑
皆さんもぜひぜひやってみてください!
下にURLを貼っておきます!
http://mayareki.biz/evryday-happy/your-kin/
ではでは、本題に移りましょう。
今回は10歳の猫Jくんのお話。
この子は「おしっこが出ない。」ということで来院されました。
実はこの症状、極めて命の危険が高いんです。
大まかな原因としては
・腎不全末期で尿が作られていない
・泌尿器系(腎臓から排尿までの流れ)のどこかで詰まっている
の2つです。
1つ目に関して、腎臓は血液中の老廃物を尿として濃縮し、体外に出す役割を持った臓器です。
なので、腎不全が末期状態だと腎臓が機能せず、尿毒症といって体の中に毒素が溜まってします。
こちらの場合は大きな治療はなく、予後が悪くなります。
2つ目に関して、こちらの原因としては
・尿石による閉塞
・炎症による閉塞
があります。今回のJくんは2つ目の、炎症による閉塞だと思われます。
膀胱炎を何度も繰り返しており、夜間にも何度か通われていました。
この尿路の閉塞(尿閉)、何が怖いかというと
排尿ができなくなってしまうと、膀胱にどんどん尿が溜まっていき
最終的には腎臓に負担がかかり、急性腎不全を起こしてしまいます。
今回のJくんも腎不全を起こしていました。
治療としては、まず内科治療を行い炎症を抑える目的でステロイドを使用しました。
一瞬改善は認められたものの、また詰まってしまい命の危険があったので、
外科手術を行うことにしました。
手術は「会陰尿道瘻形成術」というもので、簡単にいうと陰茎の先端を一部切り取り
尿道を拡張させる手術です。実際の手術写真も載せていきますと
まずは術前写真。なかなかの光景ですが、しっかりと毛刈り、消毒をして術野を清潔にします。
続いては尿道をは露出させるため、陰茎部分と脂肪、筋肉を慎重に剥離していきます。
そして太めのカテーテルを挿入しながら、
尿道の拡張を行います。
そして尿道部分をしっかり漏れが出ないように縫合し、
皮膚まで縫っていき手術は終了となります。
とても繊細な手術ですが、無事終えました。
術後はしばらくカテーテルが入っているため、数日の入院ですが
Jくんは性格的に入院にだいぶ不向きでした。
面会のときにご家族が来た時は、機嫌がよくなるため
そのときに処置をするような形で、できるだけ負担のかからないようにしました。
なんとか抜糸まで終わり無事に退院できました。
術後の経過も良好なので、もう大丈夫だとは思いますが
やはり「おしっこが出ない」という症状、極めて危険です。
普段の生活を一緒に過ごされているのは、僕たち病院の人間ではなく
ご家族である皆さんなので、できるだけ異変に気づいてあげられるように
普段から意識していただけると早期発見に繋がり、命を救えます。
何でも相談していただければと思いますので、
これからも宜しくお願い致します。
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