ガーガー鳴く犬?
5月9日(火)
こんにちは!
皆さんGWはどのように過ごされたでしょうか?
GWも終わり”夏バテ”ならぬ”春バテ”が出てきている人が多い
とテレビでやってましたが皆さんは春バテになっていませんか?
春バテに十分ご注意を!!!
先日、ここ数年咳が止まらないということで来院されたT・プードルのTちゃん。
元気や食欲は問題ないのですが、唯一咳だけが気になるということでした。
一般に咳の原因としては、
・気管内異物
・気管外の腫瘤性病変による気管の圧迫
・気管虚脱
・気管支拡張症
・心拡大
・犬伝染性気管・気管支炎(ケンネルコフ)
・細菌性肺炎
・誤嚥性肺炎
・肺水腫
・肺高血圧症
など様々な原因が考えられます。
身体検査の結果、気管虚脱が疑われレントゲン検査を行いました。
1枚目は息を吐いた時、2枚目は息を吸った時の様子です。
矢印の部分に注目して下さい。
気管が細くなって潰れているのが分かりますか?
これが気管虚脱です(´;ω;`)
この病気はトイ種や小型犬で多いとされています。
6歳以上の肥満件に多く、次いで幼犬で多い傾向があります。
気管虚脱で見られる咳はガーガーという咳で
ガチョウの鳴き声のようと表現されます。
咳が重度になると失神、発熱、呼吸困難に陥ります。
治療方法としては内科的なものと外科的なものがありますが、
内科的治療には鎮咳薬や気管支拡張薬などが用いられます。
ここで注意しなければならないのは、
内科的治療は一時的な症状の改善は期待できるが、
根治的な治療ではないというところです。
根治的な治療となるとやはり手術が必要になってきます。
その他の気管虚脱における治療法としては、
首輪をしているワンちゃんの場合は胴輪に切り替えたり、
肥満気味のワンちゃんの場合はダイエットが効果的と言われています。
今回のTちゃんはお薬で上手く咳をコントロールできており、
飼い主の方もほとんど気にならなくなったということです(・∀・)
最近、変な咳をするという症状がありましたら
一度病院でご相談ください!!
それでは今日はこの辺で・・・
出来ましたら、拍手をお願いします♪
(拍手も、ランキング参加も、いつも、スタッフ一同の励みになっています(o^∇^o)ノ)
Hirohata@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
動物の総合健康管理施設
右京動物病院 HEALTH CARE CENTER