首が腫れてる?!?
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平野:8月27日(火)
夏もあと少し。
まだまだ暑いですが、ご体調は崩されていませんか?
今年の夏の暑さは本当にこたえますね😓
秋が待ち遠しいものです😚
これといった夏の思い出は残念ながらありませんが、オハナともども元気に過ごせたことがなによりです😊
さて、今回は癌治療で頑張っている、とっても可愛いチワワのRちゃんのお話です。
Rちゃんは首の片側が腫れていることを主訴に来院されました。
他院で検査した結果では、何かしらの腫瘍を疑うとのことでした。
治療としては外科的に切除することが第一選択になります。
まずは切除可能なのか、どの部分の腫瘍なのか、周囲への浸潤具合やその他への転移はないかを判断するためにCT検査を実施しました。
結果、最も腫脹しているものは右内側咽頭後リンパ節という頚部にあるリンパ節であることがあかりました。
左側に比べると明らかに腫大しています。
このようにリンパ節が腫れるということはその近くに原発腫瘍があることが考えられます。
すると、右甲状腺が反対に比べてやや腫脹しているのが確認されました。
おそらく甲状腺癌が内側咽頭後リンパ節に転移したことが推測されます。
ただ、原発腫瘍に比べて転移病巣が大きくなることは非常にまれといわれています。
その他に明らかな腫瘍病変がないかを精査しましたが、現時点では確認されませんでした。
したがって、右甲状腺癌および右内側咽頭後リンパ節の切除術を実施することになりました。
仰向けの状態で毛刈り、消毒を行ないます。
皮膚を切開し、筋肉をよけていきます。
すると気管が確認できます。
そのすぐ側にある右甲状腺を探索し、切除していきます。
肉眼でみても、反対側に比べてやや腫大している程度でした。
その後、より腫大が顕著な内側咽頭後リンパ節を切除しました。
太い血管のすぐそばにあるので、慎重に行なっていきます。
無事切除し、手術終了です。
術後数日は入院しましたが、翌日にはご飯も食べて、数日で元気に退院できました。
術後は再発のないように抗癌剤療法を行ないます。
3~4週間に1回、半日入院で抗癌剤の点滴注射をしています。
寂しがり屋のRちゃん、今日も家族と離れて不安気な様子。
大好きな家族とまだまだずっと一緒にいるために、これからもRちゃん頑張ります!
高齢になると人と同様、わんちゃんねこちゃんも何かしらの病気が見つかる事が増えてきます。
その中でも多いのが”癌”です。
癌の治療は早期に始めるにこしたことはありません。
動物は人に比べて寿命が短い分、病期が進行するのがとても速く感じます。
人が1年かけて進行するのが、動物では数か月でみるみる腫大していくことがあります。
しっかりした診断としっかりした治療で、少しでも長く大切な家族と一緒に過ごせることが、私たちにできることだと思っています。
最近何か気になるなぁということがあれば、なんでもご相談くださいね!
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪
A.Hyakkou@U-KYO-Animal Hospital
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京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定