おしっこがくさい・・・?
12月24日(日)
*******年末年始の診療について*********
12月31日~1月3日も診療しておりますが、
救急・予約対応の午前診察のみとなります。
来院される場合は事前にお電話ください。
(フード・お薬飲みの受け渡しも上記期間はご遠慮ください。)
31日(日) | 1日(月) | 2日(火) | 3日(水) |
院長・廣畑 | 院長・國廣 | 三浦 | 百石 |
こんばんは、國廣です。
今日はクリスマスイブですね。そして明日はクリスマスですね。
今朝母親からこんな写真が送られてきました。
圧倒的にかわいい!久しぶりに登場した愛犬ショコラちゃんです。
年始に会えるのが今から楽しみです。
さてさて、本日は13歳のミニチュアダックスのKくんのお話です。
主訴はというと、「最近おしっこが臭い」というものでした。
しっかりと身体検査をして大きな異常がないのを確認した後、まず疑ったのは「膀胱炎」です。
「膀胱炎」はワンちゃん、ネコちゃんでもよく起こる泌尿器系の疾患です。
そしてさらにばい菌が原因で起きる「細菌性膀胱炎」が多くなっています。
症状としては
①尿が臭い
②尿の色が茶色い
③頻尿である
などがありますが、この病気の診断には尿検査が1番です。
尿検査とは尿比重や血尿の有無など8個の項目からなり、泌尿器系の検査には欠かせないもです。
こちらが飼い主様にお渡しする尿検査の結果の紙になります。
今回のKくんも尿検査を行ったところ、血尿の所見もなく沈渣成分には白血球などの炎症性細胞もばい菌も見つかりませんでした。
他の原因を探るべく、もう1度カルテを見直すとあることに気がつきました。
それはKくんがまだ去勢手術をしていないことです。
「もしかしておしっこが臭いのは膀胱じゃなくて前立腺に問題が・・・?」と考えて
エコー検査で前立腺を探しにいきました。すると通常の前立腺では見られない液体(=黒色の部分)が貯まっているのが確認されました。
これは「前立腺膿瘍」といわれる病気で、ばい菌が前立腺に感染した結果化膿性の炎症を起こし膿が貯まってしまうものです。
この病気の症状としては
①食欲・元気がなくなる
②発熱
③尿・便秘がうまく排出できない
の他に、腹部の痛みや歩行異常を伴うことがあります。
この病気の治療はまず抗生剤によって、原因の菌を殺すことです。しかし前立腺という部分は抗生剤が適正な濃度で到達しにくいところが難点であり、耐性菌(抗生剤に耐性を持ってしまう菌)が出現することがしばしばあるので注意が必要です。
また外科手術も適応となり、膿瘍部分を排膿し洗浄してあげることもできます。
さらに前立腺の縮小を目的とした去勢手術も治療・予防ともに有効になります。
しかし外科手術は全身状態が良好な子でないとリスクがあるのも事実です。
ですから、やはりこういった病気になる前に若く健康なうちに去勢手術をしてあげることが重要となってきます。
おしっこに関して何か気になることがありましたらすぐにご相談ください。
採尿方法に関するブログはこちらに詳しく記載していますので、合わせてお読みください。
ではではみなさん良いお年を!!!
来年もよろしくお願いいたします!
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KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
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