おしっこの病気に気を付けましょう
11月11日(金)
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こんにちは。
嵐山院院長の田中です。
寒くなってきましたね。コタツが活躍する季節になってきました。
うちの猫はこたつの中で溶けています。
嵐山は紅葉が進み、とてもきれいになっています。
車はものすごく多く、大渋滞です。公共の交通機関で行かれることをお勧めします。
寒くなってくると、おしっこの病気が増えると言われてきました。
最近は夏でもあるので特別冬に多いわけではないと仰る専門の先生もおられますが、私の経験上はやっぱり冬に多いと思います。
例えばネコちゃんでは膀胱炎が良く起こります。
膀胱炎になると血尿、頻尿や、トイレの失敗といった症状が現れます。
ネコちゃんの膀胱炎の原因は大きく分けて3つあります。
・細菌
・結石
・その他
です。
この中で一番多いのはどれでしょうか?
正解は、「その他」です。
次に多いのは結石で、細菌性膀胱炎は非常に少ないと言われています。
なので、ネコちゃんの膀胱炎には抗生剤は効きません。
「その他」が原因になる膀胱炎のことを”特発性膀胱”といいます。
特発性とは、原因がよくわからないという意味です。
人間では細菌感染や結石が原因になる膀胱炎が多いので、ネコちゃんでもそれらが原因かと思って調べてみると、細菌や結石が見つからないことがほとんどという結果となりました。
原因毛はっきりしないので、特発性膀胱炎という病名になりました。
近年の研究結果で、特発性膀胱炎の原因の1つは“ストレス”だと言われています。
強いストレスを受けるとお腹が緩くなったりムカムカして気持ち悪くなったりと胃腸に影響が出る人もいますよね。
ネコちゃんではストレスの影響が膀胱炎としてあらわれることがあります。
ネコちゃんは繊細な生き物なので、ストレスの原因がわからに事がほとんどです。
ストレスの原因を特定し、それを軽減することはなかなかむずかしいと思います。
はじめに、膀胱炎は冬に増える(ような気がする)と言いました。
これは、寒いと動かなくなってしまうからだと言われています。寒くなるとトイレを我慢してしまったり、お水を十分に取らなくなってしまいます。
おしっこを我慢することで膀胱炎になりやすくなりますし、お水をたくさん飲まないとおしっこが濃くなってしまい膀胱炎になりやすくなってしまいます。
”寒さ”も特発性膀胱炎の一因になっていると考えられています。
実は、ネコちゃんの膀胱炎は気が付きにくい病気です。
血尿や頻尿など明らかな症状がなくても膀胱炎が隠れていることが多々あります。
一見きれいなおしっこに見えても尿検査をすると潜血反応が出ていることが出ることがあります。
自宅で膀胱炎を早期に発見する方法の1つに以下のようなものを使う方法があります。
色が変わることでより早期発見ができます。
こういったものも使って早期発見早期治療ができればいいですね!
特発性膀胱炎の治療は、
・ストレスの軽減
・環境の整備(トイレ、飲み水)
・ごはん
が重要になります。
先ほども言ったようにストレスの軽減は難しいので、他の2つからアプローチすることが多いです。
トイレは猫ちゃんの頭数+1つは少なくとも設置した方がいいと言われています。
トイレの大きさは猫ちゃんがすっぽりはまり、中で回ることができるくらい大きめがいいとされています。
砂は細かめの固まる砂がいいです。
トイレの屋根はない方がいいです。
専門の先生は左官工事で使う”トロ船”がおすすめと仰っていました。大きさ、深さがちょうどいいそうです。
お水も、その子によって好きなお水がそれぞれあると思います。
お皿に新鮮なお水を入れておいてあげるのはもちろん、それを複数置いてあげることもおすすめです。
また、お風呂場のお水が好きな子、流れている水が好きな子、蛇口から直飲みするのが好きな子とそれぞれ好みがあると思いますのでその子の好みに合わせてあげるとなおいいです。
残念ながら、特発性膀胱炎に有効なお薬はありません。
その代わりにごはんを変えてあげるのが効果的かもしれません。
たとえば、下の写真のようなごはんは特発性膀胱炎の症状を緩和したり、再発を予防するような成分が入っている療法食です。
寒い時期に増えるネコちゃんの膀胱炎は繰り返すことが多いので、早期発見早期治療をしてあげましょう。
右京動物病院ARASHIYAMA 院長 田中
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