本当にヘルニア??
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4月1日(水)
こんばんは。獣医師の三浦です。
あっという間に3月も終わり、明日から4月ですね。
フィラリア予防のため、病院は一番混雑する季節です💦
元気な子にたくさん会えるので、とても楽しみな季節でもあります😊
そして!明日からは診察時間が変更になります!!
皆様お間違えのないよう、時間に余裕をもってご来院くださいね。
コロナウイルスで外出しにくいですが、
近場のお散歩だったら良いよね?ということで桜を見に行ってきました。
普通に観光客で溢れててびっくりしましたが…笑
少しでも、明るい気持ちになれますように🌸
さて、冬の間、椎間板ヘルニアとの診断を受けて…もしくは自己判断で
当院に手術や鍼灸治療を希望して来られる方が多くありました。
その多くの方が勘違いしてらっしゃることが一つ。
椎間板ヘルニアは、レントゲンで確実に診断することはできません!
椎間板ヘルニアとは、椎体(背骨)の間に存在する椎間板物質が本来あるべき場所から逸脱し、
神経を圧迫することにより痛みや麻痺が生じる状態をいいます。
残念ながら、椎間板物質も神経の圧迫も、一般的なレントゲン検査では見えないのです😣
脊髄造影をするとレントゲンで判断することもありますが、簡単にできる検査ではありません。
なので、身体検査やレントゲン検査だけで「椎間板ヘルニア」というのは
他の病気の可能性を否定して、全体的な判断で「ヘルニアかな?」と仮診断しているに過ぎません。
確定診断のためにはCT検査やMRI検査などが必要ですが
これには麻酔が必要ですし、お費用もかなり高額になります。
その為、検査を進めるべきかどうかはその子の状況によって判断していきます。
13歳のトイプードル、Mちゃん。
頸部椎間板ヘルニアの疑いで治療をされていましたが改善せず、
手術を希望して当院へ来院されました。
しかし元々あった貧血が進んできていたり、安定していた症状が急に悪化したり、
一般的な椎間板ヘルニアとは少し違う様子がありました。
そこで、MRI検査に進む前に再度、院内でできる全身の精査をさせていただきました。
出てきた結果は、「甲状腺機能低下症」でした。
甲状腺から分泌されるホルモンは体の新陳代謝に関わっています。
体温や心拍数の調節などにも関わっていて、ざっくり言うと体を元気に保つ働きを持ちます。
高齢の犬では甲状腺の機能低下により、ホルモンの分泌が低下することが多いのです。
一般的な症状は疲れやすい、毛が薄くなる、低体温、徐脈などで、
「なんとなく歳とってきたなぁ…」というような症状が実はこの病気が原因だったりします。
そして稀に、神経症状が認められることもあります。
Mちゃんの他の症状でいうと、貧血や高コレステロール血症、皮膚トラブルもこれに当てはまります。
血液検査で甲状腺ホルモンを測定すると、かなりの低値を示していました。
治療として早速、甲状腺ホルモンの薬を開始しました。
投薬前のMちゃんの様子です。
思うように体が動かせず、全く立てない状態でした。
そして2週間後のMちゃんがこちら。
しっかり立てています🤗
元々腰部の椎間板ヘルニアもあるのでフラつきはありますが、歩くこともできました。
貧血も改善してきています。
お薬の力で中身が元気になっても、身体がついていかなければ意味がありません。
長年かけてガチガチに凝り固まった身体は、鍼灸とマッサージでほぐしていきます💪
かなり緊張していますが💦お母さんの膝の上で頑張ってくれています☺
このように、一見すると「ヘルニア?」という症状でも
違った病気が原因であることがあります。
決して自己判断はせず、治療経過が芳しくなければ必ずもう一度、診察を受けてくださいね。
それでは今日はこの辺で・・・
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