猫ちゃんのリンパ腫のお話
7月22日(金)
*****セミナーのお知らせ*********
パピー教室:7月24日(日)
シニアセミナー:7月29日(金)
*****本院からのお知らせ*********
5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんにちは。嵐山分院の田中です。
3年ぶりの祇園祭があり、いよいよ夏本番といった感じです。
山鉾巡行は暑いので家で見る派です。😁
熱中症も増える季節なので、飼い主様も、動物たちも気を付けてくださいね。
・こまめに水分補給をする💧
・家ではクーラーをつけて適切な温度にする🎐
・日傘や帽子で日差しを避ける、昼間の暑い時間帯でのお散歩は避ける🌞
・冷却グッズを使う🍧
といった対策をお願いします!
人間も、動物も熱中症は命に関わる病気です。
今年の夏も熱中症に注意して楽しく過ごしましょう!😎
さて、今日のお話はガンの患者さんについてです。
Kちゃんが病院に来られたきっかけは、飼い主様がいつもと違う歩き方をすることを見つけてくださったことです。
いつもは飛び越えられる柵を飛び越えられない症状もおっしゃっていました。
小さな変化ですが、それを見逃さずに教えていただけましたのでガンの早期発見につながりました。
ニューロベッツ動物神経科クリニックさんでMRI検査を行っていただき、脳にガンが見つかりました。😥
その後、手術でガンを摘出してもらいました。
病理検査の結果、リンパ腫ということがわかりました。
リンパ腫は血液の中にあるリンパ球がガン化したものです。
なので、リンパ腫は1か所に見つかったとしても全身に隠れていると考えます。
そのため術後に抗がん剤治療を行いました。
合計8回、注射の抗がん剤治療をがんばってくれました。
抗がん剤終了後に再発、転移がないかMRI検査で調べました。
残念ながら再発が見つかりました。😥
次の手段として放射線治療を考えました。
先ほども言ったように、普通リンパ腫は全身に起こるガンです。
放射線治療は局所治療といって当てた部分だけを治療するものです。
なので一般的にリンパ腫では使われないのですが、Kちゃんの場合は特殊で、脳にだけ発生していたので放射線が使えると判断しました。
放射線治療は大阪公立大学付属獣医臨床センターで行っていただきました。
合計15回の照射を行い、最後にMRI検査をしました。
すると、ガンが消えていました!放射線がとてもよく効いてくれました!🤗✨
現在、初めてガンが見つかってからもうすぐ2年になります。
教科書にはネコちゃんの脳にできたリンパ腫の患者さんの余命は2~3か月と書かれています。
2年近くも頑張ってくれているだけで本当にすごいことです!
治療の途中、再発が見つかった時には私自身がショックで心が折れそうになりました。
けれども飼い主様、Kちゃんが治療をがんばってくれる姿を見て私が勇気をもらいました。
Kちゃんと飼い主様にとって幸せな時間を少しでも守れるようこれからもお手伝いできればと思います!
右京動物病院 ARASHIYAMA 院長 田中
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