骨の病気・・・?
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百石:1月26日(土)、27日(日)
國廣:1月6日(日)、20日(日)、25日(金)、26日(土)
こんばんは、獣医師の國廣です。
新年あけましておめでとうございます!みなさま今年もよろしくお願いします!
今年の目標は”より眼科の専門知識を身につけて、診察に活かしていく”ことです。
まだまだ月1回の研修程度なので、今年は眼科学会に参入したいと思っています。
年末年始はみなさんゆっくりされたでしょうか?
私は31日で仕事を納め、弾丸で大阪に帰り1日から3日までお休みをいただいていました。
高校の同級生に久しぶりに会い、新年会を行ったりと毎年のことながら暴飲暴食の正月でした。
初詣は住吉大社に行き、おみくじを引きました。(結果は残念ながら”小吉”でした。。。)
体調運がとても気になるところです。新年早々守っていないので反省します。笑
あとは幸運のカギが”感謝”とあるので、謙虚な姿勢を忘れずに
日頃からみなさんにより一層感謝して生活していきたいものです。
ではでは今日のテーマは12月に去勢手術を行った6ヶ月の猫Eくんのお話。
手術前の検査でレントゲン検査を実施したときに、妙に足が伸びずに痛がりました。
実際のレントゲン画像がこちら。
このように大腿骨、脛骨ともに曲がっていました。
画像にはないですが、前肢の骨も曲がっていました。
後に飼い主様から話を聞くと、「そう言えば少し変な歩き方だったかも。」となんとなくは違和感を持っている様子でしたが、
猫を飼うのははじめてだったため、特に気にしていない様子でした。
もちろん骨折などではなく骨の湾曲の病気ですが、
年齢のこともあり遺伝性なのか、それとも栄養性なのか、原疾患の特定は極めて困難でした。
可能性としていくつかの疾患を考慮しました。
まずは”成長板早期閉鎖”という病気。これは骨の成長する部分である”成長板”が早い段階で閉じてしまうことによって、
骨の成長障害、湾曲が起こるものです。
わんちゃんで起こることが多く、特にビーグル、コーギ、ダックスフンドなどで多く発生します。
部位としては前足で起こる可能性が高くなっています。
治療としては大きな整形手術が必要になってきます。
続いて考えた原因として”くる病”という栄養性の疾患です。
”くる病”はビタミンDの欠乏や代謝異常、カルシウムやリンの欠乏または不均衡が原因で起こります。
成長不良や骨・関節の変形を呈し、歩行困難・疼痛などの症状が起こる可能性があります。
血液検査でビタミンDを測定する検査機関はなく、念のため当院の血液検査でカルシウムとリンを測定しました。
しかし確定診断には至りませんでした。
実際に”くる病”になっている動物は非常にめずらしく私自身も経験はありませんので、
悩ましい症例です。
今後CT撮影を行い、外科的な介入を考慮するのか。
大きな症状も出てないので経過を見ていくのか。
飼い主様と相談しながら決定していく予定です。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定