精巣の腫瘍
5月13日(火)
先日予防にこられたワンちゃんの身体検査をしていると・・・
「ん?微妙に左右で違う?」
ということがありました
10歳くらいの雄犬だったんですが
左右の睾丸の大きさが違うように感じました
飼い主さんも気づかれておらず
勘違いのような気も若干しますが・・・
未去勢そして年齢も考慮すると腫瘍の可能性が高いことから
近日に手術をおこないました
これが手術直前のタマタマの写真ですが
左側(写真では向かって右)がやはり明らかに大きいです
ソノサージのおかげもあり
5分、10分もかからないうちに無事に手術は終了
あとは病理検査の結果を待つのみとなりました
そして・・・
診断結果は「精上皮腫(Seminoma)」
やはり腫瘍でした
精巣の腫瘍はこれ以外にも「間細胞腫」や「セルトリ細胞腫」といったものが多くあります
もちろんリンパ節転移や骨髄浸潤といった致死的な状況にもなり得るため注意が必要です
今回はそのような問題もなく
比較的初期の段階で手術で腫瘍を取り切る事ができたのでホッとしています
このように去勢がされていないワンちゃんでは
中高齢になってくると精巣腫瘍や会陰ヘルニア、前立腺疾患といった病気が非常に発生しやすくなります
命を脅かす病気もあるため早めの去勢手術は重要です
未去勢のワンちゃんを飼われている方は考えてあげてください
そして今回は睾丸の左右の大きさがポイントでしたが
普段から触って分かるところに変化がないか見てあげるようにしてください
では今日はこの辺で・・・・
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