進行性脊髄軟化症② 〜命をかけた治療・手術〜
12月23日(火・祝)
前回ご紹介した「進行性脊髄軟化症」
そして4歳になったばかりのトイプードルの女の子
その小さくて大きな命を救うために
そしてスタッフが一丸となって手術に臨みます。
さぁ、始めます、頑張ろうね・・・
(今回は手術画像が多いため苦手な方は注意してください)
皮膚を切開し通常通り側面より脊椎・脊髄にアプローチしていきます
通常と違い、軟化した脊髄を確認するために障害を受けているであろう頭側まで広範囲に術野を拡大していきます
椎間板ヘルニアの何倍もの体力がいります
通常の椎間板ヘルニアでは1つの椎間を開けますが
今回は10数椎体にも及んでいます
露出された脊髄を確認すると血行状態が悪いのか
綺麗なピンク色であるはずが暗赤色を呈しています
極めて細かい作業が必要になるので手術用ルーペをつけての作業です
小さな細い針で硬膜に穴をあけると・・・
障害を受けている部位では軟化(壊死)した脊髄がどろっと出てきました
やはり診断は脊髄軟化症で間違いなし
手術を続行します
・・・そして手術は無事に終了
傷口も大きく痛々しいですが
手術時間も3時間近くと長丁場でしたが
本当によく頑張ってくれました
この後は術後のモニタリング
炎症止めの治療、神経活性化治療を併用しながら
神様を信じます
要注意期間は1週間
(進行性脊髄軟化症の多くは発症後1週間以内に命を落とすためです)
この期間を乗り切れば、克服できたことになります
次回に 進行性脊髄軟化症〜術後経過編〜 は回します
それでは今日はこの辺で・・・・
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