顔面腫瘍
適応疾患
- 扁平上皮癌
- 肥満細胞腫
- 軟部組織肉腫
- その他のがん
顔面に発生する悪性腫瘍。切除することで根治が十分に狙えますが、可愛いお顔を切り取る必要があり、切除が受け入れられない場合も多いです。特に高齢の場合、残りの余生を考えると、がんの根治ではなく『がんとの共存』を選んでも良いと思います。電気化学療法ではメスを入れることなく、癌の消失(寛解)を目指す事ができ日帰りで実施可能です。
傷の大きさの比較
電気化学療法の手順
ステップ①
消毒

針を腫瘍に差し込むため、消毒をし実施します。不動化のために軽麻酔をかけていきます。
ステップ②
抗がん剤注入

抗がん剤を副作用が起こらない程度の少量、静脈内に注入します。本来であれば殺腫瘍効果がない程度の微量になります。
ステップ③
時間計測

抗がん剤注入から通電までの間隔は8分に設定しています。
ステップ④
電気化学療法機で通電

8分後、通電を開始します。通電機の先端は剣山型やプレート型など様々な種類を用意しています。腫瘍細胞周囲の正常組織まである程度含めて満遍なく通電します。
ステップ⑤
痛み止めを貼る

術後は患部がズキズキ痛むので、麻薬の痛み止めを皮膚に貼り付けます。投薬なしで効果が数日間持続します。
ステップ⑥
当日退院

軽麻酔で完了できるため、当日元気に退院できます。その後時間をかけて腫瘍が退縮して行きます。
ステップ⑦
術後チェック

術後1ヶ月程度で腫瘍は退縮。可愛いお鼻は温存できました。毛が生えてくるのを待ちます。今後何回でも実施が可能です。

